年々歳々花相似。歳々年々人不同。

年末近くなると訃報がやってくるようになったのはいつ頃だろう。しかも年を追って増えてゆくのは、己が老いを生きている証拠なのだろう。エロな人、Hentaiな人、鬼畜な人、もろともに引き連れて、時間の引潮は無に向かってゆく。最近は、自分よりも年下の訃報が入るようになった。事故死、病死、頓死、自死など様々な理由で死んでゆくが、それらはまだ早かろうと感じるものが多い。カニのように自分の殻がはまるだけの穴に籠もって、ときおり目を出してあたりを見回すような生活をしているが、それでも最近は誰が死んだ、彼が首をくくったなどろくでもない話ばかりだ。救いは、一年がもうすぐ終わることくらいだ。新しい年は、またろくでもないものであろうが、少なくとも開演の前くらいは期待するのが人情だ。