わいせつ漫画事件とビデ倫事件の違い

199:年金未納者(アラバマ州):2007/08/23(木) 13:03:40
警察が黙ってられなくなったのは、猥褻映像うんぬんじゃなくて、挿入具合がもろわかりになったからだな。当然、AVの撮影で挿入しちゃうのは売春で違法だが、以前は、ある程度モザイクを濃くすることで、AV撮影は全て疑似です、ってしなよ、って警察とビデ倫間で決めてたからそこを、セルAVの低迷で、規制緩くして、その影響で明らかに挿入してます、って状態になっちゃったから困ったわけだ。

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あくまでも憶測のひとつであるが。ビデ倫事件についてこれまででもっとも納得のいく説明だ。
警察を含めた監督官庁のOBが天下りしている団体に対して捜査が入る場合は、競売入札妨害罪・談合罪など乱暴にいえば“わかりやすく”、“立場上目こぼしができない”罪を犯した時だ。
売春防止法は刑法の中では重要な位置を占めており、警察もその取り締まりについては厳しくあたっている。ここでいう売春行為とは金銭を引き替えにして女性に射精行為を援けさせること、ひらたくいうと銭を渡して女の子にフェラ、手コキ、素股、そして本番してもらうと、すべて捕まる対象となるということだ。たまにヘルスやピンサロは挿入しないからセーフとかいわれるがそんなことは全然無い。
余談だがAV撮影には、ぶっかけるだけを専門にした一回の出演料が5kくらいの“汁男優”なるもの悲しい役があるらしいが、そんな彼でも逮捕されれば売防法の共犯という高い確率で実刑がついてくる立派な罪で起訴される。割の合わない商売というのは端からみるとどこか共通して喜劇じみたところがある。
この法理からいくと「挿入してないから売春じゃないよ」というのは、限りなく黒に近いグレーな理屈だが、「我慢したがどうしても辛抱しきれなくて」という言い訳が通らないことはない*1。だが、挿れてしまえば誰が見たって“やっている”としか見えず、例の我慢うんぬんという言い訳も通りっこねえな。
消しを薄くしすぎた結果、挿れているということに対してどうにもこうにも弁解できなくなり、立場上警察も動かざるを得なかったという事情だとしたら、下手なコント並に笑えない話だ。
たぶん天下りしてきて、数年後にはいづこへか去ってゆく幹部官僚OBにとってはそんな微妙な事情は知らないし知らされもせず、現場からの「実入りが減っているので消しを薄くしまてもいいですか?」という稟議書類に盲判を押していた結果、今回の事態を招いたのだろう。
だとしたら失礼ながら心からざまあみろと申し上げる。出身省庁の現役組と頻繁に顔つなぎして、最悪でもガサ入れを喰らうような“まぬけ”な事態だけは避けるようにするのが天下りしてきた理由なのに、それすらもできないようでは無駄飯喰らいとしかいいようがない。
わいせつ漫画事件とビデ倫事件は根本的に違うものではないか、という指摘は事態を解りやすくするための糸口となった。そして前にも書いたがAV方面には暗いし、このblogの本旨からも外れるのでこれ以上のコメントは避けようと思う。これからはわいせつ漫画事件をより注意してみてゆくつもりだ。

*1:ホントに通るのかなぁ(;^^