今日のアメリカは明日の日本

米新聞、出版界苦境 日刊紙発行を断念、リストラの嵐…

http://sankei.jp.msn.com/world/america/081030/amr0810302239006-n1.htm

クリスチャン・サイエンス・モニターがネットに移行。タイム、USAトゥデェイ、トリビューンといった大手が従業員の解雇・縮小。北米だけでなく英語が通じるどの場所でも読まれていたものが現在進行形で惨々たる様相を呈している。日本はどんなものであれ、すべからくアメリカから5年遅れて状況を追随するといわれているが、リーマン・ショックでその遅れは大幅に短縮されたことがわかった。
日本語を使用している人口は一億二千万人程度であり、さらに出版は他の産業と比べて文化的な障壁が格段に高い分野であるが、これから数年でアメリカの様なありさまになることは避けられないだろう。宅配というシステムがあるとはいえ、個人的な感覚だが若い世帯での新聞購読率は大幅に減少している。またこれから退職する団塊世代が地方新聞と日本経済新聞を取っていた場合、この不景気の中どちらかを止めるということはふつうにある。
これから数年以内に読売・朝日・毎日・産経それに日経を加えたいわゆる全国紙のうちのどれかがネットに業態を移行し、重荷になっていた全国の宅配網と余剰の人員の削減をおこなったとしても驚くことはないだろう。第二次大戦後からの二十世紀後半が異常であって、それ以前には都新聞などの有力とされた新聞でも普通に廃刊となっていたのだから。
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