全国紙の終焉。あるいはサバイバルの始まり。

毎日・産経が半期赤字転落 「新聞の危機」いよいよ表面化

http://www.j-cast.com/2008/12/26033024.html

今日のアメリカは明日の日本vol.2朝日新聞が新聞が赤字になったことを取り上げ、今日のアメリカは明日の日本vol.3で米新聞大手トリビューンが破綻したことをお知らせした。
このところネットで祭りを主催している毎日新聞だが、これは収益の低下による社内規律のゆるみとモラールの劣化の現れとも受け取れる。
たぶん携帯電話の普及などの環境の変化が読者離れを起こし、それによる収益の悪化を食い止めるために“売れる”新聞を作ろうとするのは絶対に必要なことなのだが、いかんせん“売れる”新聞というものに対するコンセンサスが得られていないために、皆がてんでバラバラに動いて利益と時間を浪費するまさに悪循環に陥っているのだろう。
素人でもこれくらいの分析はできるのだから、東大を筆頭とする高学歴集団である毎日新聞の経営陣にとってこんなことは百も承知のはずだが、にもかかわらず打つ手が無いというのが“恐慌”というものの真の恐ろしさだ。
現在の新聞に起こっていることはその業種だけのユニークなものではなく、自動車・家電などすべての経済分野で抱えている問題だ。自戒を込めて来年は企業・個人を問わず“売れる”、以上に“生き残る”ことが至上命題となることを覚悟している。