奇妙なテレビ

神谷明(日本テレビ)
大和田獏(テレビ朝日)
滝川クリステル(フジテレビ)
菊川怜(日本テレビ)
九月にテレビ局を“卒業”=“リストラ”=“くび”、になった人々。
大物・中堅・若手の関係なく人気があると辞めさせられる、というなんとも奇妙な状況。これまでテレビというのは見せ物と思っていたのだが、どうやら考えを改めなければならないようだ。
不況で収入が減ったので出演料の高い人間を辞めさせている、という解説をネットで読んだことがあるが、そんなことをすれば人気者目当ての人が見るのをやめてしまうので、ますます視聴率が下がるような気もするのだが、これは典型的な素人考えなのだろう。
また、監督官庁から天下ってきた取締役達や、平均年収が1500万円を越えるような社員を半分に減らすだけで、減少した公告収入を埋め合わせてあまりある、という計算もどこかがおかしいのだと思うが、どこがおかしいのかはやはり素人ゆえによくわからない。
ここで妄想。
百億円を集めることができて、さらに首都圏で地上波をする認可が降りたとする。
そして、辞めさせられた人気者たちを前の番組と同額のギャラで雇い、さらに番組製作会社へ渡す制作費を他の放送局の倍にする。
放送局本体の社員は平均年収600万円前後、社員数も400人を超えない規模とし、社長以下経営陣は10人以内と定める。
こんなテレビ局ならばこれから先、さらに広告収入が落ち込んでも、良質な番組を製作しつつ採算が取れると思うのだが、これもたぶん素人考えなのだろう。
なにより地上波の配分という、役所にとっては最大の利権がこんなに安く手に入るはずもないから、妄想の域を出ていない。
ところで、
堀江さんか、三木谷さん。
テレビ神奈川あたりの首都圏U局を買って、もう一度リベンジしてみませんか?
いまなら勝ち目がありそうですよ。