オートレースマガジン(AUTORACE MAGAZINE) 休刊

昨今、雑誌の情報はウェブを使えば数秒で入手できるのだが、これに関しては個人のブログか知恵袋くらいしかデータが入手出来なかった。どうやら版元であるオートレースマガジン社のサイトは無く、それどころか地方・小出版流通センターにすら入っていないようなので、アマゾンやFujisan.co.jpにも情報は無い。オートレースの開催される地域に行くか、直接版元から送ってもらわなければ手に入らない幻の雑誌といえるだろう。
確かに、競馬・競輪・競艇といった他の公営ギャンブルに比べて、オートレースの規模は小さいが、それでもスポーツ新聞には開催レースの情報は毎回載っているのだから、レースごとに発売される予想紙以外に専門誌雑誌が無くなってしまうというのはどういうことなんだろう?
そういえば存続に危機にある“ばんえい競馬”や、やはり苦しい状況が続いている地方競馬など、公営ギャンブルがあまり儲からなくなってきているというのはここ数年聞かれる話だ。不景気はもちろんだが、昔からお上が運営する賭場は二割五部という法外なテラ銭を取っているため旨みがないところに、勝負が速くて当たれば宝くじなみのFX取引という丁半ばくちが現れたため、客がそちらに流れているというのはうなづける話だ。
いよいよ不景気も二番底が見え始めた昨今、ばくちの金は少なくなる一方であり、太平洋の黒マグロなみに希少な資源をいかに奪うか、関係者は知恵を絞っているが、個人的にはテラ銭を1割くらいまで下げて旨みを大きくするしかないと思っている。
レース場にぶら下がっている、わけのわからない所轄官庁の外郭団体や公益法人を叩きれば、減らしたテラ銭くらいは簡単に回収できるだろう。もっとも、ここらへんは利権にからむ魑魅魍魎が跋扈し、下手につつくと命を無くすこともよく知られているが、例の事業仕分けの手法を使えば案外なんとかなるような気がしている。