2012年に入ってからエロマンガ雑誌の休刊が続いている

映像系のエロ雑誌に起きた大激動と比べて、エロマンガ雑誌は比較的安定していたのだがどうも半年くらい前から、にわかに状況が厳しくなってきた。
去年の末にキャンドールが休刊し、その余波であるコミックキューガール発売前に廃刊決定というどたばたが4月にあった。
年が明けて、1月にはRIN休刊、2月はメンズヤング休刊、4月は熟女ものがたり休刊、5月はドキッ!休刊、この間にSigmaが月刊から隔月刊に後退している。
どこか一つの会社が悪くなっているわけでもないのが、事態の深刻さを現している。
iPad やスマフォがある程度普及し、電子書籍・コンテンツとしてエロマンガが消費されるようになったから、という仮説はもっともらしいがたぶん違う。
確かにエロゲ、エロマンガ、エロ同人、エロ動画などが同じ端末で共有できるようになった、というのは大きな変化だが、金の受け渡しという根本的な問題は、まだ解決出来ていない。
しかしながら、いまいる瞬間が、エロマンガの歴史的な転換点であるという、漠然とした感覚はある。
もう少しこのことについて、心にとめておこう。
2012年中に休刊および休刊予定の雑誌一覧
追記1
人妻新鮮組 休刊 - Fantastic nude babes
追記2
コミックメガミルク 休刊 - Fantastic nude babes
追記3
この十年、景気は悪くなる一方で、エロ出版業も例外ではない。
2009年(三年前)の状況は以下で解る。

四面楚歌で壊滅寸前!? エロ本生き残りの条件(前編)

http://www.cyzo.com/2009/03/post_1615.html

四面楚歌で壊滅寸前!? エロ本生き残りの条件(後編)

出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代

出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代