G戦記

初戦

風呂上がりに台所の壁をみると奴が居た。 即高圧電流ネットで焼殺。 2009年の初戦に勝利するも、その感慨に浸るまもなく、急ぎ粘着トラップを調査したところ死体を三つ確認。速やかに新しい物と交換する。 気がつけば梅雨近し。

「死骸」

流台下の扉を開ると空瓶と一緒に敵の死骸が転がり落ちた。 どうやら偶然落ちた空瓶の下敷きになったようだ。敵の無様な死に方に指差して笑う。

「敷設」

台所を中心とした要所に敷設。有効期間は一ヶ月。 戦果が期待通りならば屋内への全面配置に踏み切る予定。

「巨影」

台所で遭遇、すばやい動きで逃走、失跡。 視認したの敵はこれまで撃破してきたチャバネゴキブリよりも体長がふた回りほど大きかった。クロゴキブリだと推測。 冷蔵庫回りのなど隠蔽していると考えられる場所をすべてあたったが、不発。 ホウ酸ダンゴに引っか…

「連戦」

昨日は夜明け前から終日戦闘が続いた。 初戦は昨日書いたとおりだが、仕掛けておいたホウ酸団子に引っかかって死んだ敵を便器に投げ込み、クーラーの排水ホースの先に防護用のネットを張り、夜涼しくなり窓を開けた隙に入りこんだ一匹を電撃で焼き殺すという…

「鉄拳」

日が沈んでから気温の下がり方がとても早い今日この頃。夜中に目が覚めた。 ガラス窓を開け、雨戸を開け、網戸を閉めて振り返ると、畳の上に奴が居た。 奴もこちらの気配を感じ取り逃走を開始。反射的に最速、最後の武器である張り手を振り下ろした。 一撃で…

「黒煙」

畳の上に奴がいた。即刻、兵器投入。数秒で行動不能にする。ただし、完全撃破までには案外時間がかかり、奴から海老が焼ける時の臭いがたちのぼるほどの電力を必要とした。敵ながらその頑強さに驚嘆する。

「煙幕」

耳元でブーンという不快音波がして飛び起きた。 腕に二箇所、あと背中に数箇所の被弾あり。 電撃ラケットで打ち落とそうと考え、部屋の中を探索するも、敵は巧妙に姿を隠匿し発見できなかった。 そこで、渦巻き型対K特殊煙幕の投入を決定。 ライターで着火…

「払暁」

空が白み始めたころ喉の渇きで目が覚める。 流し台の電灯を点けると奴がいた。 前回、夜戦での失敗を戦訓として武器を台所に置いておいたのが功を奏し、奴を隙間に逃げ込ませることなく取り押さえ、電撃。電気特有の丸く青い火花と共に、奴の活動を停止させ…

「夜戦」

寝る前に台所で歯を磨きながら足元を見ると奴がいた。 奴は武器 http://www.rakuten.co.jp/fujix/514143/443175/717147/ を取る隙に冷蔵庫の下に逃げ込んだ。とっさに屈みこんでエモノを奴のいる辺りに差し込んでボタンを押すと、電撃によるスパークが光るの…