エロマンガとストーリー

最近考えすぎて勃起不全を起こしているエロマンガをいくつかみかけたので、エロマンガとストーリーについていくつか、思いつくままに。

女が性行為をする

エロマンガのプロットを突き詰めてゆくとこのようになる。
女の性行為=セックス,自慰,レイプ,レズピアンなどを見ると男の多くは劣情をもよおす*1。それがマスターベーションの動機となり快楽を得るわけだ。
ゆえに、勃たせるマンガ=エロマンガとしてこれから話を進めていくこととする。
さて、プロットだけではあまりに味気ないので、ストーリーにまで拡張してみると。次のようなものが考えられる。

男と女が互いに初めてセックスをする

これだけのストーリーでペニスが勃起するマンガを8ページ描く。これが本物のエロマンガ家と他のマンガ家を分ける大きなポイントになる。
本当は、このストーリーのみで16ページの読み切り作品を描いて欲しいのだが、それには非常に高度な技術が必要とされるので、もう少しストーリーをふくらませる。

成人式で久しぶりに出会った童貞と処女が、飲み会でお互いに好きだったことを知り、終電が無くなったため、男の家にいって初体験をした。

田中ユタカあたりが既に描いているようなストーリーだが、これだけの長さがあれば、16ページくらいはなんとかして欲しいところだが難しいだろうか?
ただ、ここでの問題は、このストーリーだとまったくエロく無いマンガになる可能性があるということだ。絡みのシーンが無くともこのストーリーで短編マンガが描けるのは、青年誌や少女漫画にいくつか例があげられるだろう。はからずじも。女の性行為描写というものが、エロマンガに必須となるのが見えてきた。
性行為とはつまるところ動き、運動であるのだが、連続した人間の動きだけを、最低5ページ*2描くというのにはかなり特殊な技術が必要になってくる。
具体的にはデッサン力、コマ割り、声・音などの演出、これらを駆使してして、男子をして勃たしむるようにしむけるわけなのだが、ここで初めてストーリーのふくらませた部分がエロくする要素となる。
成人式ならば女は着物だろう。久しぶりにあった時の反応はどんなものか。二十歳は酒を飲み慣れていないので乱れがちになる。終電を迎えたときどんな風な反応をするのか。独身男の部屋にはエロ本やDVDがある。初体験同士のセックスでありがちだが逆に、慣れた目からみて新鮮なことは? 臭いなどの感想は案外面白いものだ。
このようにストーリーがエロにからんで初めてエロマンガが動きだす。
細かい背景設定などあればそれにこしたことは無いが、それがエロ描写に直結するかを考えてみると、自ずから必要なものとそうでないものがわかって来ると思うのだがいかがだろう。

*1:要は勃起する。劣情をもよおすというのは個人的に好きな言葉なのだが最近は使われなくなった

*2:エロマンガでのSEXシーンの最低枚数といわれている