水中性行の理想と現実

夏至を過ぎてからにわかに暑くなった。
まず、最初に具合が悪くなったのはメインのノートパソコンで、さらにUSB外付けHDDからも熱気が伝わってくるに及んで30センチファン、せん風機の運用開始を余儀なくされた。
環境と財布にやさしい生活を心がけているので、クーラーはまだ使わずにいるが、バトミントンやバレーボールそしてSEXなどの室内運動に励む人にとって、このところの暑さは相当こたえるものだろう。
ところで、クーラーをガンガンに効かせたなかでSEXをすると、風邪をひきやすいという周知の事実がある(そんなことは無いというあなたは、ラブホテルでスパイダーマンを鑑賞するようなことが考えられないような若者か、それに類するだけの精力を持つうらやむべき人だろう)。
そのため、この時期になると涼しい水中でSEXができないか、と愚考するのは私だけではないと思う。
日本の標準的な住宅にはラブホテルにあるようなどでかいバスタブを置くスペースはない。それに普通のバスタブには水中と呼べるだけの深さが無いため、風呂場での水中SEXというのはかなりむつかしいだろう。
ゆえにプールか海で、ということになるのだろうが、どちらも若干問題を抱えている。
まず海だが、近年、温暖化によってホオジロザメなどのいわゆる人食い鮫が日本近海に出没するようになってきているが、かれらは水面に浮かんだカモメなどを好んで食する。そして彼らは不幸な水鳥を探す際に、海面の震動を利用すると考えられている。
次にプールだが、先ほどGoole Earthで調べたところ、世界には庭にプールがある家が1万件ほどある。これを多いとみるか少ないと見るかは個人の判断だが、その9割以上がハワイを含めた合衆国にあるため、そんな家は見たことがないという平均的な日本人の感想はそう間違っていないだろう(ちなみに公共のプールでのSEXは衛生と風紀の面から、日本では警察によって取り締まられていることを、蛇足ながら追記しておく)。
このように、水中SEXをおこなうためには様々な問題があるが恐らく最も困難な点は、身体を固定できない水中でいかにピストン運動をおこなうかということだろう。スキューバダイビングの装備を背負えば水中で窒息することなしに腰を動かせそうだが、あまり気持ちよくなさそうに思えるのはどうしてだろうか?