エロ小説家志願

エロマンガ家になりたかった。
みんなのお役に立つようなエロマンガが描きたかった。
しかしそんな夢は、自分の右手があまりに不器用であるという事実の前に消え、ペンを握るはずだった掌は自分のモノを握るだけになってしまった*1
さて、つい最近本棚を整理している途中、
ISBN:978-4584185360:detail
を久しぶりに見つけた。
内容とは裏腹に、いかにエロ小説の世界が厳しいかを教えてくれた貴重な本だったが*2、ぱらぱらとページをめくるにつれてある心境の変化に気がついた。
ひょっとして自分も書けるかもしれない。
別にこの本を読んでから数年の間に飛躍的にやりまくった、というわけでは残念ながら無い。
むしろここ数年衰えが目立ち、腹筋運動よりも簡単に勃たせることができたモノも、よっぽどネタを厳選しかつ環境を整えないとあっという間に萎えてしまうというありさまである。
昔はさほど気にしなかったネタと環境について考えるようになったいま、ようやくエロというものが少しだけわかってきたように思う。
これまで、カクことに費やしてきた労力が減ったおかげで、文字通り手持ち無沙汰な時間をすごすようになった。この時間を書くことに使えば、もしかすると余分な銭が入ってくる可能性がある。
ゆえに、にわかに文学に目覚めた今日この頃だ。

*1:もっとも他人のモノなど握るどころか見たくも無い

*2:おまけとして睦月影郎の漫画も読める