週刊少年マンガ雑誌の終焉

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野次馬根性でマンガをめぐるホットスポットを見学。
色々と意見はあるだろうが、ここではまったく違うことを。
さて、
週刊少年マンガ雑誌はもう耐用年数が尽きている、と感じた。
そもそも“週刊”というのが無茶な話であり、本来は出来るはずの無いことがやれたのは…、時代の起こした奇跡だった。
企業には30年寿命説というものがあり、おおむねそのとおりだと考えていい。
これは少年マンガ雑誌にも当てはまる。サンデー・マガジン・ジャンプの主要3誌は共に1950年代後半に生まれ急激に成長し、1980年代に最盛期迎え、1995年をピークにして凋落に入った。企業としても、業種としても現在は衰退期だといって差し支えない。
週刊少年マンガ雑誌は購買者の総数が大きいことと、他の出版物がさらにひどい有様なので、まだまだ元気なように見える。しかし取次ぎや大規模書店グループが把握している数字は、すでに許容できるレベルを超えて病気といっても過言でない状況を示している。
今回の問題もマクロ的な状況の悪化が、ミクロの現象としても裏づけられたという極めて残念なものだといえるだろう。
他の産業からの例を引くと、今後5年くらいの間に小学館グループは大規模な雑誌の統廃合を行い、最大の負担である過剰な社員の削減を断行することになるだろう。経営陣にとっては真に面白くない話だろうが、銀行などの他資本からの介入という、自分の首が危なくなる事態を招くよりはましだし、他のオプションは現況ではありえない。
会社員から見て一人のマンガ家はたぶん一匹のネズミ同然の存在だろう。そして往々にして会社員というものは、沈む船から一番最初に逃げ出すものについて忘却しているものだ。