議論のための10ヶ条

1.金主を味方にする
2.その場に大勢の友人を連れてくる
3.腕力を誇示する
4.誰よりも大きな声を出す
5.根回しをしっかりやる
6.責任を転嫁する人間を決めておく
7.犠牲者は完膚無きまでに叩け
8.引き受けるな*1
9.予防線は少なすぎることは無い
10.会議に時間をかけることを恐れない

この世でおこなわれる議論の9割9分9厘までが無駄なものだ。
そして1000回に一度おこなわれる重要な会議では、なんらかの不始末についての責任のなすりつけあいが主な議題となる。
本当に重要なことは移動中の車の中や、喫煙室、給湯室、ゴルフ場など、おおよそ会議室以外のすべての場所で決定される。会議室でおこなう建設的な議論とはあらかじめ決定されたコンセンサスを確認する作業でしかあり得ない。
そして重要な会議でスケープゴートとしてつるし上げられないためには、命より大切な金を出す人間を味方にすることが最も確実だ。
また、投票権すらない輩でもその場にたくさんいればいるだけ、幼稚園からたたき込まれた民主主義の法則が助けとなるだろう。
つまるところ最後は腕力であり、二人きりになったとき相手が不安に感じるようであればほとんどの議論に負けることはないはずだ。
最初の三ヶ条さえ守っていれば残りは付け足しのようなものであるが、どんな死刑囚でも刑が執行されるまでチャンスが残されていることを思えば、念には念をいれるべきだ。

*1:万が一引き受ける時もぐずぐずしぶしぶいやいやであることを態度で示せ。