エロマンガ通販を巡る話題その2

エロマンガ通販を巡る話題に追記として、セブンアンドワイでのエロマンガ雑誌の取り扱いがセブンアンドワイWEBで扱っているエロマンガ雑誌で確認したレベルに戻っていることを書いた。ここで改めてフォローを怠ったことをお詫びしたい。
さて、
追記に書いた“本の通販がめんどくさいものだという先入観”について少し書いてみたい。
たとえば

マンガの全巻セットです。
比較的状態は良いと思いますが本によってはスレやシミ、日焼け、汚れ、曲げ跡などがあります。
また、帯が無い巻もあることをご承知下さい。
中古ですのでノークレーム・ノーリターンとなります。
保存状態に神経質な方は入札をお控え下さい。

ヤフオクで本の出品を見ていると、上記のような注意書きによくでくわす。
私も書店で平積みになっているマンガを買う時は、上から三冊目くらいをわざわざ選んで買っているので、あまり大きな声ではいえないが、ある種のマンガコレクターの美品へのこだわりは時に常軌を逸しているとしか思えないことがある。
昔某有名書店でアルバイトをしていた友人が士郎正宗の画集、Intron depot (3)を予約で買った客からのクレームに散々手こずって、結局取り次ぎに3回も同じ本を発注するはめになった。
最初その客は表紙カバーに傷がある、とクレームをつけてきたそうなのだが、友人とその同僚にとっては一見したところどこに破損部分があるのかわからなかった。よくよく話を聞くと本の背の上部にあたるところにかすかな曲がりがある、との事でそれを知った時友人は感動すら覚えたとのことだった。
正直、その話を聞いたとき友人をまったく気の毒に思わなかったことを付け加えておく。むしろそんなに解りやすいミスを犯す書店の対応にあきれてしまった。これはアニメ関連グッズを扱う店やマンガ専門店で日々つきつけられるクレームを知っている方ならば当然同意してくれるものと確信している。
さらに書いていてげんなりするが、これなどは本を商う困難さの中ではごくごく初歩的なものにすぎず、話を商業誌のエロマンガに限ってもトラップはまさに山のように存在する。発売予定日の変更、あるいは消滅。ことごとく予想を覆す販売数。月々に発行される数百点におよぶ刊行物の交通整理。予約の客からいかに確実に金を取るかなどなど。
もっともエロマンガ通販を巡る話題を書いた時点で、セブンイレブンで一番偉い人がトーハンの副会長も兼任しているということを知っていたら、多分もう少し書き方が変わっていただろう。
今回はいつにも増してとりとめの無いことばかり書いてしまったが、言い訳や愚痴というのはたぶんにそんなものだったりする。