日本で退廃芸術展が開かれる日

レイプレイ事件の関連して、児童ポルノの単純所持に反対する日本ユニセフ協会のホームページを見てみたが、実に上手い宣伝の仕方をしていたので感心した。
印象的なスライドや心配する人の手紙、リンクをたどると簡単に署名できる仕組みなどなど。
いかにもたくさんの署名を集めている感じがする。
民主主義とは署名者の数によって物事が決まるものなのであり、理屈はあまり重要で無い。ぶっちゃけ、どれだけその法律が危険だといっても数で負けていれば話にならない。
ところで、現在の常識では悪とされるナチスだが、選挙で第一党になったことについてはなぜか一般に知られておらず、クーデターに類するような非合法な手段で政権を取ったと思っている人がほとんどだ。
私は日本ユニセフ協会に反論するMiAU(インターネットユーザー協会)に期待しているのだが、理性的な人がしばしば消極的ないし禁欲的であるのと似ていて、泥臭い権力闘争にあまり乗り気で無いのか、はっきりいって物足りなく感じている。
これは良くない。
政治とは闘争であり、結果がすべてで、どれだけよく頑張ったとしても負けたらそれでお終いだ。
では対抗するためにどうしてゆけば良いのか? 
参考になる例としてはhttp://event.rakuten.co.jp/medicine/net_signature/がある。ことの是非はともかくとして、法律に反対するのにはこれくらいの意気込みが必要だ、という点で大いに参考になると考えている。
もっともポルノを守るのに表現の自由を持ち出すのはいかがなものか、という気はするしこれまでも書いてきた。しかし、実名や住所の記載された実効性のある反対署名をあつめる題目としては、表現の自由を守るため、くらいしか良いものが思いつかないのも確かだ。
そうこうしているうちに児童ポルノ禁止法が成立してしまい、そうなれば正義の名の下にコミケで売られている同人誌やゲーム、現在流通しているエロ漫画などが作者の名前と共にさらされ、これからはこういうものは止めましょうということにきっとなる。
歴史は繰り返し、退廃芸術展の後は焚書と投獄がやってくるはずだ。
そうならないためにもMiAU(インターネットユーザー協会)に奮起を求めるし、同じ意見の方は金が無ければ出来ないのでぜひMiAUへの寄付をお願いしたい。